『幸村、おめでと。』
「何だよいきなり。」
『いや、それ見てたら言わなきゃ悪いかなと思って。』

私は幸村の机の上いっぱいに広げられたプレゼントの数々を指さしてそう言った。
素晴らしいね部長様は、よくおモテになって。あ、それ欲しい。
そんな事を言ったら「馬鹿」なんて言われた。
こんな顔で言うから性悪に聞こえるのか、綺麗な顔した性悪なのかどっちかは分からない。

「で、何か無いの？」
『はい？』
「お前からは何か無いのかって聞いてんの。」
『あるわけないでしょ。』
「無いのがおかしいだろ。」

『何でそうなるの。』
「まあ、本当は手作りケーキぐらい用意しとくのが普通なんだけど。
寛大な俺は帰りに何か奢るなら許してやらない事も無いよ。」
『え、ええええ。だから何でそうなるの。』

「だって、お前俺の彼女だろ。」
『いつから？』
「今から。」


幸村はそう言って最高に綺麗な顔で笑った。
とりあえず、色々心の準備をしておく必要があるかもしれないと私は悟った。


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何だろうこの小説のユッキオワイヒロイン災難。
文章にすらなってないが祝う気持ちはある。